■AGS(エアガイドシステム)
フレーム素材に軽量かつ高剛性のカーボンを採用し、大幅な軽量化を達成した画期的なガイドシシステム。
※元部の6G・7Gには軽量性を重視したチタンリングガイドを、1Gから5Gには耐熱性と強度に優れたSiCリングガイドを配置。
キャスト時のロッドの断面形状は、無負荷時の円形から楕円形に少しずつ形状を変え円形に戻る。この戻りが遅ければロッドのブレが大きくなり、ティップのブレが長く続くことになる。結果として飛距離や正確性に影響を及ぼす。 これを防ぐために通常のカーボンシートに加え、カーボン繊維をハニカム構造(六角形)に組んだものを追加。ブレを抑え飛距離の向上、正確性の向上が図られる。
■Xトルク キャスト、フッキング、ファイティング時にトルクがかかり、ブランクにネジレが生じる。それを防ぐ為に斜め45°にバイアスクロスを巻くことで、ネジレに対する強さを実現したブランクを#1の中間に配置。柔軟なティップを支え、ねじれを防止する。
キャスト、フッキング、ファイティング時にトルクがかかり、ブランクにネジレが生じる。それを防ぐ為に斜め45°にバイアスクロスを巻くことで、ネジレに対する強さを実現したブランクを#1の中間に配置。柔軟なティップを支え、ねじれを防止する。
【高橋慶朗】
MT BR AGS1010MMLを語る前に、これまでのサーフゲームの愛竿だったMT BR 109MLを語るべきであろう。BR109MLは2006年にエキスパート専用サーフゲームロッドとして登場した。サーフゲームに最も求められる性能はロングキャスト性能となるが、BR109MLのベリーのトルクをフルに活用した爆発的な反発力は、15〜21g程度のミノーなら他の追随を許さない圧倒的な飛距離を叩き出すものであった。併せて考慮しなければいけないのがサーフならではの波との駆け引きである。掛けたシーバスを引き波の中でも余裕で寄せられるリフティングパワーが求められるのであるが、それを高次元で実現したのがこのロッドなのである。 これ以上のサーフゲームロッドは現れないと私自身思い込んでいたのだが、この5年間の間にロッド開発において大きなエポックが生まれた。AGS(エアガイドシステム)の登場である。当初からこのAGSプロジェクトに参画してきた私はAGS97LML、AGS97MLと大河川やサーフ向けのロッドを開発してきたが、AGS搭載機種のあまりのキャスタビリティの高さに、究極のサーフゲームロッドを開発したい衝動に駆られたのであった。 ベースがしっかりしているために、高めたいコンセプトは明確である。11フィートクラス最長不倒の爆発的な飛距離を生み出すために高弾性・高反発のSVFコンパイルXと軽量でブランクの性能を引き出すAGSを採用。高い波の中で掛けてもランカーシーバスでさえ主導権を握らせないために3DXを組み合わせたパワフルバット設計。そして遥か彼方でルアーにじゃれつくようなバイトも確実にフッキングに持ち込めるデーモン系ティップを搭載。さらにブランクのネジレを防ぐXトルクを搭載し戦闘能力を上げること。 これらの必要要件を備えた夢のサーフゲームロッドがMT BR AGS1010MMLなのである。既にBR109MLを多くのアングラーが使うようになり、必ずしもアドバンテージとならなくなってきた昨今、さらなる飛距離とランカーを追い求めて、私はAGS1010MMLを携えてフィールドに向かう。